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「何か良い特効薬はないですか?」薬局のカウンターに立っていると
最近良くこんな言葉が聞こえてきます。
患者さまの体を健康にできる特効薬があればすぐにでも差し上げたいのですが
悪くなってから考えるのではなく健康なうちにご自分の健康について考え、
準備しておくことが一番のいいお薬です。
自分の健康を保つための準備を考えるとき
つい陥りがちな落とし穴が3つあります。
それは・・・・
1・健康診断等をしているからといって健康が保障されているわけではない。
2・病気にならないと過信している人には予防はできない。
3・今日の体は日頃の積重ね。食生活や習慣に正しく気を配ることが大切。
その他にも健康を保つポイントはいくつもありますが、今回は「3」の食生活や生活習慣に注目してみたいと思います。
普段の生活の中で私たちは「これは体に良い」「これは油が多すぎる」など
無意識に食べ物に対して気を配っています。例えばお菓子を食べ過ぎるのは体に良くない。
と思っている人はことのほか多いのではないでしょうか?ところが健康でいるために、
私たちの関心が非常に大きい食生活こそが大きな落とし穴の一つなのです。

「旬」という言葉があります。「旬の野菜」や「旬の料理」など食べ物によく使われるこの言葉は、食べ物の一番美味しいときを意味します。ところがハウス栽培やフリーズ製法の発達した現代の生活では、一年中を通してスイカが食べられるように四季に関係なくその食材を口にすることができます。
食べたいものを食べたい時に口にできるのはとても嬉しいことですが、栄養学的には少し様子が違ってきます。そもそも旬の食材は、その一番美味しいときが最も栄養価が高く、食材によっては違う時期に採れたものとの栄養価の差は10倍以上といわれるほどです。そのためとても美味しく、甘く感じられるんですね。ですから、常に野菜を摂っているから健康だ、ということではなく季節のときに季節のものを食べることが自然であり、正しい食生活であるといえます。
つまり全く同じ食材でも、自然の摂理の中で最も旬な時期に収穫されたものと、
その他の生産法により違った時期に収穫されたものでは体に対しての効果も全く変わってくるのです。
考えてみると、その季節に採れた物やその土地にできた物を食べる事がとても自然なことですよね。
最近では植物が風土・気候の違った場所では育たないように、人間にもその人に合った土地があり、
それは遺伝子として受け継がれているのではないかと考えることがあります。
そのくらい季節や風土に合った食材がもたらす人体への影響は大きいと思うのです。
では、常に旬のものを正しく口にすることが難しい現代の食生活の中で、
足りない栄養素を摂取するにはどうしたらいいのか?そこで登場するのが
「サプリメント」(健康補助食品)なのです。

最近、薬局やコンビニエンスストアなどでよく目にするサプリメント。
食事によって十分に摂りきれていない栄養素を補うための補助食品を総称して呼ばれるこの商品は、
実際には日本で「健康食品」と呼ばれている商品群とほぼ同じと考えられます。
常に健康でありたいと願う人が大半なのに対して、実際にその努力をしていない人が多く見受けられます。
人間の健康と最も密接な関係にある食べ物、その足りない栄養素や体が欲しがっているいるビタミンを食事とは違った形で摂取できるサプリメントは、常に健康であるために気軽に取り組める事の一つなのです。
実際に当薬局にきている患者さまの中にも70代のおばあちゃんが、
マルチビタミンとミネラル(亜鉛・マグネシウム)を摂取しただけで見違えるほど元気になった
という例を実際に見ています。これは年齢ごとに食事の量が減り摂取できなくなった
栄養素を補ったためだといえます。またサプリメントがより身近なアメリカでは、
健康保険など国の補償する制度が無く、病気になると多額の費用がかかるため
「病気にならないために栄養を補給しておこう」という考え方が浸透していて、
多くの国民がサプリメントを日常のものとして取り入れています。
そのアメリカが語源であるジャンクフードという言葉は日本でも多く聞かれるようになりました。
一概には言えませんが私たちは知らず知らずのうちに、ビタミンやミネラル、
食物繊維が不足がちな欧米の食生活に似てきていることも認識しておく必要があります。
ただ、できれば乱れた食生活をサプリメントで治すのではなく、
常に健康で幸せな生活を送るためのサポートとしてサプリメントを取り入れて欲しいと思いますが…。

足りない栄養素を補い補給してくれるサプリメントは、あくまで体の健康をサポートしてくれるもので、
どんなに多種多様に飲んでも、病気を治し年齢以上に健康になれる魔法の薬ではありません。
私たちが考えるサプリメントとの付き合い方は「体は食べ物でできている」という考え方から、
根気よく継続して飲み続けながらあくまで年齢に合った健康を保つためのサポートとして
サプリメントを使うことです。そしてその年齢に合った健康を自覚し、
認めることこそが本当の体の幸せではないかと思うのです。
繰り返しになりますが、どんなにサプリメントを摂っても90歳になれば体は必然と衰えてきますし
それが自然です。決して過信せずに病気にならないための事を考えて
サプリメントを取り入れることが一番ではないでしょうか。
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