欧米では「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という諺があります。
日本でもりんごは身体に良い果物として病院のお見舞いの定番として選ばれたりしています。
他の果物と比べても、りんごはとくにカリウム、カルシウム、鉄、食物繊維、
ビタミンC、有機酸が多く含まれ、現代人の健康増進には最適の果物と言えるでしょう。

りんごの原産地ははっきり分かっていませんが、カスピ海と黒海の間の地域と言われています。
炭化したリンゴの遺物が有史以前のトルコやスイスの湖上家屋から発見されてます。
古代ギリシア人やローマ人の好物でもあったようです。 紀元前1300年にはナイル川デルタ地帯に果樹園があり、ギリシャ時代には
りんごの野生種と栽培種を区別し、接ぎ木で繁殖させる方法が書かれ、ローマ時代になるとりんごの品種が載った本が出版されています。
その当時、すでに人々は用途によっていろいろな種類のりんごを使い分けていたようです。
日本でりんごの名が記録されたのは平安時代の中頃(918年)ですが、それは中国から渡来した和りんご(地りんご)と呼ばれるものでした。


現代人の健康を阻害している大きな症状のひとつ、高血圧!
人間ドックの上位にある「脳血管障害」の大きな原因が高血圧です。高血圧の要因といえば、塩分です。塩分の摂り過ぎが体内のナトリウムを増やし高血圧を招き、さらには血管障害を招きます。そこから守ってくれるりんごの栄養は??それは、りんごに多く含まれる成分「カリウム」なのです。
塩分を摂り過ぎると血管にナトリウムが溜まり、血管を詰まらせ高血圧となるのです。
そこへカリウムが入ると、余分なナトリウムを運び出し、血液の流れを改善してくれるためなのです。日本で塩分摂取量の最も高いのは東北地方です。東北地方の 平均血圧は全国平均と比べても、かなり高いのです。
一方、東北地方といえば、りんごの名産地でもあり、りんご消費高でも日本一なのです。
そこで、東北地方のりんご農家の方々の血圧を見てみると…
りんご農家の平均血圧 135-86mmHg
東北地方の平均血圧 153-86mmHg
全国平均血圧 130-78mmHg
東北地方の平均に比べりんご農家の平均血圧が低いことが分かります。


りんごには酸味があります。その酸の成分はりんご酸というものなのです。
特有の芳香、さわやかな酸味と味をもつりんごは、
疲労の回復にも効果的です。疲労の原因には乳酸という物質が大きく関わっています。
りんごにはりんご酸、クエン酸などの有機酸が多く含まれており、
この疲労をもたらす乳酸を減らすとともに、身体の新陳代謝を活発にし、
疲れを取り除いてくれます。
りんごは手軽で効果的な疲労回復のクエン酸サイクルの栄養源でもあるのです!

りんごのペクチンは悪玉コレステロールを減らして、
善玉コレステロールを増やすという作用があります。
肉、卵、バターなどの動物性脂肪のとり過ぎは、血液中のコレステロールを増やし、動脈硬化の原因となります。
りんごに含まれているペクチンは、増えすぎたコレステロールを吸収し、
排泄を促進するので、りんごがコレステロールを下げる効果があるといわれる理由なのです。
コレステロールの多い食品とりんごを一緒に食べた場合、りんごペクチンが腸内に入り、
胆汁酸の活動を抑え、余分なコレステロールが 血液に入る前に包み込んで
身体の外へ運び出してくれるのです。


お腹をこわした子供にすりおろしたりんごが効くことは知られていますが、りんごは消化不良や下痢だけでなく
便秘にも効果があります。
生のりんごには食物繊維のペクチン、セルロールがたくさん含まれています。
これらは、腸の消化、吸収をうながす整腸作用があり、便秘を予防してくれます。
元々腸を掃除してくれるのは不溶性食物繊維。 りんごのペクチンは水溶性です。
水溶性のペクチンは溶けてしまって掃除能力はないのでは??
ペクチンには、悪玉菌の活動を抑え、腸内の環境を整える働きがあるのです。
腸内の悪玉菌が増えると、腸年齢が進み老化を早めます。
食生活の欧米化などで、近年、若い世代をも脅かしている腸の老化。
りんごを食べる事でその老化を防ぐ事ができるのです。 |